PS4【SEKIRO : Shadows Die Twice】プラチナトロフィーまでガッツリと楽しめた濃い難易度!”だが”・・・【感想/レビュー】
忍者という設定と刹那の戦いがクセになる
今作の主人公が忍者という設定という事もあってか、忍ぶという事を大切に作られてると実感しました。
草むらの茂みや、建物の梁の上に身をかがめ無駄戦いを避けたり、または敵を背後・上空から【忍殺】の一撃で敵を排除して有利な状況を生み出す事がとても大切。
これらをせずに対複数になった途端てんやわんやな状況に陥り、1対1の状況を生み出し戦う事をしなければゴリ押しなどは難しく、余程ゲームプレイングに自信がある人で無い限り詰みに近い状況になります。
なので『このルートは危険だから避けようかな・・・』『こう行けば敵を1体ずつ安定して仕留められるかな・・・』と、攻略ルートを自分で考え、自分に有利な状況をどう生み出すかが攻略の鍵と作品の売りとなってるように感じました。
そして、今作で登場した体力とは別の体幹力という概念が新鮮で、この体幹力を削りきれば一撃必殺の忍殺を狙える訳ですが、この駆け引きが非常にゲームを面白くさせてくれてました。
なんせこのゲーム、雑魚モブの一撃ですら致命傷になりえる場面が多く、場合によっては道中で登場する中ボスの方が大ボスより強いんじゃないかと思う場面が多いです。
ただ闇雲に刀をブンブン振り回すだけでもは自身が窮地に陥り、とにかく攻めたい気持ちを抑えて相手の動きをよく観察してつつ
ガード・弾き・捌き・回避の全てを上手く扱い後の先を狙ったり、タイミングを見計らって奥義を挟み込むなど刹那の駆け引きがクセになってきます。
最初はイマイチと思っていた義手忍具も適材適所を見極め、飛び回る敵には手裏剣を使い叩き落とし、体感力が高くタフな敵には油と火吹き筒で削ったりと、チャンスを増やす事で立ち回りに幅が生まれたり。
常にあれこれ試行錯誤していく楽しみがあって、ただ難しいだけのゲームに留まらず【SEKIRO : Shadows Die Twice】ならではの面白さが多く含まれてると実感しました。
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マップの作りやシナリオも個人的には良いと感じた
舞台が和という事もあってか今までのシリーズとは雰囲気が違い、わびさびがある風景が多くて、日本人の自分には馴染みあるものが多かったのも特徴的でした。
建物の屋根裏を伝ったり、壁や床に張り付く事で見つかる隠し扉があったりと忍者らしいギミックもあったり、義手の鉤爪を使ってマップをビュンビュン飛び回ったりできる事もあってか、想像よりも広いフィールドを駆け回ってる爽快感もありました。
ソウルシリーズでは主人公=プレイヤー自身というのが強かったのに対して、寡黙ではありますが場面場面で喋る事があり【隻狼(せきろう)】とういう人物が確立されており、フロムにしては登場する人物達の動向なども分かりやすい表現が多かったように思えます。
エンディングの4種類を見ると、どれもその後が色々と考察できるような作りになっていたりと、この辺はソウルシリーズのテイストを上手く取り込んでいるようにも思えます。
魅力的な登場人物が個人的には多かったので、この辺りは今後のDLC(ダウンロード・コンテンツ)などで【SEKIRO : Shadows Die Twice】の物語を更に肉付けしてくれそうな期待感があります。
個人的には薬師のエマさんが美人という事もあってお気に入りなのですが、彼女の会話にあったとある修羅との過去の出来事などもDLCなどで見られたら良いなって思ってます。
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ただ賛否が大きく分かれる作品なのは間違いないと思う
【鬼武者】【天誅】【メタルギア】他の作品のゲームに似たテイストを感じましたがそれらとはまた違い、そしてソウルシリーズとも違った作品にちゃんと仕上がっていて個人的には十分楽しめました。
ですが、難易度が高いゲームという事は間違いなく、人を選ぶ内容なのは事実かと思います。
過去、デモンズソウル・ダークソウル(1・2・3)・ブラッドボーンとプレイしてきてかつトロフィーなどもコンプしてきた自分でもそう感じる程の難易度です。
なんせ過去作のソウルシリーズとは大きく違う点が多かった事がその1つだと思います。特にソウルシリーズの正当な続編的な事を期待すると勝手が違って戸惑う事が多いと思います。
マルチプレイの廃止。義手忍具などはあるが主要武器は刀1本。レベルアップの概念が大きく違う事など今作の難易度がかなり高いと呼ばれる要素は多いです。
また戦闘に慣れるまでは反射的な動作を求められる場面が多く、雑魚モブですら苦戦して前に進めずに、死んだ時のデメリットもソウルシリーズに比べると大きい為リカバリーが難しいです。
同メーカーのソウルシリーズと比較すると 攻略のバリエーションや遊び方は狭いように感じたのも事実です。
出典先:https://gameoukoku.jp/game/storepost/demons-souls-series/
しかし、このゲームの不思議な魅力がちゃんとあって、プレイヤー自身の成長が何よりも実感できる部分がソウルシリーズ以上かと思います。なんせ自分の腕1本で何とかしなくてはいけませんからね。
言い訳にも聞こえるかも知れませんが、自分も最初【SEKIRO : Shadows Die Twice】をプレイした時は、良い歳のオジさんになってしまったので、集中力、目の疲れ、反射・反応の衰えがここ最近では実感しており
『もうこの手のゲームは無理なのかも・・・』と何度も思いましたが、何度も挑戦する事で何かしら可能性が必ず見えてくるのです。『あと、もう少し!』が必ず生まれるはずです。
現にTwitchで配信中にボスに何も出来ずコテンパンにやられては1人でブツブツと、『この予備動作の時はこれが来るな・・・』『次は負ける前提で動きだけ覚えるか・・・』と試行錯誤して楽しんでました。
特に初見の1週目が1番大変かと自分は思います。しかし2週目に入った途端、あんなに1週目で苦戦していた強敵達も不思議と簡単に倒せてしまったりします。
感覚が衰えいく自分のようなオジさんゲーマーでも、1つ1つ自分と敵の動きを確認・記憶しながら攻略をすればクリアまでは辿り着ける難易度です。
今の時代だと動画や攻略サイトも充実しており、お手本になるプレイヤーの方々も沢山いるので、それを参考すれば必ず活路を見出す事が出来るはずです。
まとめると正直、万人にはオススメし辛く、人によっては100点か0点のどちらかに大きく分かれる作品だと思います。
ただ自分は、ゲームの本質1つ『遊びながら何かを乗り越え、成長を感じる喜びと達成感』が多く詰まった作品だと評価したいです。
SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE - PS4
- 出版社/メーカー: フロム・ソフトウェア
- 発売日: 2019/03/22
- メディア: Video Game
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