【カオスチャイルド らぶchu☆chu!!】科学ADVシリーズのスピンオフは、やはり良いものだ【レビュー】
本編との「ギャップ」がとても心地いい
今回の、カオスチャイルドに限った話では無いんですけど、科学ADVシリーズの本編は、本筋がとても本格的で独特な設定があり、普通の生活が何かを機会に一気に崩れていき、物語の後半にかけてのシリアスな展開が魅力的。
しかし、結構グロ表現や救われない場面が多く悲痛な事が多いです。そんな心に傷を負った紳士の為にあるのが、らぶちゅっちゅシリーズ。
本編よりも、普段の”女の子”という部分を掘り下げてくれてるので、絶対にやってくれない事をしてくれたり、魅力的な一面を見れて、女の子たちへの見方や印象もガラリと変化しました。
お決まりのラッキースケベな展開や、ツッコミどころもありますが、その辺りはクドすぎずにいい塩梅かなと。まぁそれを見て楽しむゲームでもありますが、やっぱり良く出来てるなと関心。
ヒロインの女の子達の強い「コンプレックス」だったり、周囲には明かせない「複雑な事情」を抱えてたり、秘めた「願望」を持っていたり。
思春期の彼女達が持つ色んな悩みを、特殊能力と結びつけたお話の展開が、科学ADVシリーズならではと実感。
見てるこっちが恥ずかしい、若い男女特有のラブラブ展開もあれば
痛々しいヤンデレな展開もあって、色々なバリエーションがあって良かったです。
ただ、世莉架ちゃんの金鋏の場面は、息子と玉々が一瞬「ヒェッ・・・」となりましたが・・・w
個人的には、結衣ちゃんの元気な姿と、淡い恋心と心温まる場面が多くて1番好きかな。(※あくまで父性愛的に)
結衣ちゃんと真仁くんの2人が何事もなく和気あいあいとしてる姿には、心の底から本当に良かったと思えた。
本編のあんな事が無ければこういった事になっていたんだろうと・・・。とにかく、結衣ちゃんと真仁くんは本当に救いが無く、1番辛かったので・・・。
ちゃんとした「アフターストーリー」としても評価できる
全シナリオの個別エンディングまで見て思ったのは、ただのイチャラブものでは無い事。
女の子達のエンディングのを見た後に、久野里 澪さんの視点で本編のカオスチャイルドとの強い繋がりを連想されるお話が展開されていて。
途中から「あぁ...だから、らぶちゅっちゅの世界が生まれたんだな・・・」って明確に分かる演出や
ちゃんと本編の続きなんだと実感する場面があって、そこらの、ただの甘ったるいイチャラブゲームな印象で終わらず良かった。
トゥルーエンドは少しモヤっとした部分も正直あるけど、でも本編での出来事を考えるとまだ良い方なのかなって。
ただ、もう1人の視点で活躍するこの久野里さんの事なんですが、最初に声を聞いた時に「ん?」って違和感があって、よく調べたりすると、本編の声優さんと変更されており、その辺りで自分は結構、違和感を感じた。
個人的には、キレが良く、知性的な印象がした種田梨沙の演技の方が好き。
代役の「真田アサミ」さんの演技も嫌いではないけど、何かキャラのイメージと少し違うというか・・・(少しダメなお姉さんの部分が強調されて良いといえば良いが)。
その部分が気になって、中々内容に集中出来なかった部分もありました。
「本編」のカオスチャイルドは、プレイはしておくべきかも
自分は、前々からやろうと思って、本編のカオスチャイルドをプレイしてから、約1年以上の期間が空いた状態でプレイしたのですが、プレイしてく内に「あぁ~!?あった、あったw」とジワジワと思い出しながらのプレイでした。
ただ、未プレイの人はやっぱり、前作はプレイしておくべきかなと。内容を復習せずプレイをしても、女の子達の魅力や、世界観とシナリオで楽しめる部分はあります。
ただ、科学ADVシリーズ全般に言える事なんですが、作品ごとに強い独特な設定があるので、その内容を知っておかないと、何が何の事やらで「ん?」となる場面があったり。
特に、「ギガロマニアックス」と「ディソード」の事は把握してないと、何が何やらさっぱりな部分が生まれるかも。
カオスチャイルドは、科学ADVシリーズの中でも「カオスヘッド」との設定との繋がりが濃いので、まだ未プレイの人はカオスヘッドもセットでプレイする事をオススメしたいです。
※「カオスヘッド」はPS Nowに契約すれば、本編・らぶちゅっちゅの両方を遊べます。
まとめ
率直にいうと、安定しておもしろい。
妄想・作りられた世界の中での話とはいえ、もしかしたら普通に暮らしていれば、こういった結末はあったんだろうなという部分を一瞬でも見れただけでも良かった。
妄想トリガー後のハチャメチャな展開や、中の人(声優)の熱演もあって非常に好感が持てる作りにもなってました。
ただ少し欲を言うなら、(山添うき)うきちゃんや久野里さん個別ルートとエンディングが欲しかったかなぁ。
おとなしくて真面目なうきちゃんのはっちゃけた部分とか、久野里さんの面倒見の良さとダメダメな部分をプッシュした妄想展開が見たかった。
あと久しぶりにプレイして感じたのが、科学シリーズ主人公特有の、オタク・鈍感・難聴、可愛い女の子に囲まれてるのに、非モテで非リアとか言われても、実は、何か共感しずらい部分があったりするんですよね。
ただ、科学=オタクな部分や気質が物語上で必要であったり、お話の展開や設定がよく出来てるから、そういった部分が目立つほど気にならなかったり
過去の主人公達も凄く魅力的ではありますが、そろそろ、次の科学シリーズではこういったタイプではない、全く違うタイプの主人公が見たいかも。
あと今回は、PS Nowを利用して、ゲームをインストールしてPS4でプレイしました。
現在、PS Now内にはカオスチャイルド本編は配信されていませんが、「カオスヘッド本編・らぶちゅっちゅ」「シュタインズ・ゲート(3本)」と色々とプレイできるので、科学ADVシリーズを色々と堪能できます。
定額制ではありますが、お試し感覚でひと月だけ契約して、まとめてプレイするには元は取れるかと。
以上。カオスチャイルド らぶchu☆chu!!でした。やっぱ、可愛い女の子と妄想の中であれこれする展開は最高! 科学ADVシリーズの完全新作にも期待したいです。