【ソウルキャリバー6】3D格ゲーが苦手な人でもしっかりと遊べる作りでオススメ!【レビュー】

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長い沈黙を破って遂に発売された

ソウルキャリバー6!!

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私は、ソウルエッジ・ソウルキャリバー2・3・4・5(5に関してはPS3のフリプ配信で最近、触った程度)とキャリバー4以降、今作までにプレイの間があったのですが、久しぶりにプレイしてみて感じたのが、もしかするとシリーズの中でも良作、傑作の部類に入る方かも知れません。

プレイしてみた感想としては、毎度、3D格闘ゲームが苦手な人でも遊べる作りになってるのが魅力なソウルシリーズですが、今作でもその辺はしっかりと抑えた作りになってます。

そんな今作、ソウルキャリバー6レビューをしていきたいと思います。

大幅なグラフィックの向上!

まず今作をプレイして最初に目についたのが、遂にPS4での発売ともあって大幅なグラフィックの向上です。

というのもこのソウルシリーズの過去作キャリバー5なのですが、PS3で2012年で発売以来はずっと正式ナンバリングは出ていなかったんですよね(ソウルキャリバー ロストソーズを除く)

このキャリバー6の発売前の少し前に、PS3のフリープレイにてキャリバー5が配信されていたのでプレイしたのですが、久しぶりのPS3でのプレイという事もあってか画質に違いに驚きました。

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元々ソウルシリーズは、グラフィックに関してはその当時の最新機種で、和ゲーのトップクラスのクオリティを提供してきた印象です。今作ではよりクリアで綺麗なエフェクトと演出が光ってますね。

全ての始まりでもある。1997年発売のソウルエッジは、PSとは思えないくらい迫力と映像美のOPのムービーは海外で非常に高い評価を得て、リアルタイムでプレイしてた自分も記憶に残るOPムービーでした。ムービー内で流れる音楽は今でも非常に好きです。

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参照元:ソウルエッジ オープニング (Soul Blade op) - YouTube

多彩なモードで対戦メインじゃなくてもしっかり遊べる!

格ゲーと聞くと、どうしても対人戦メインで技術の競い合いを想像して苦手意識がある方も多いんじゃないでしょうか?

しかしこのソウルキャリバー、過去作でもそうなのですが対人メインじゃなくてもちゃんと遊べるつくりになってます。

黙々と遊べる「MISSION:Libra of Soul(ミッション:リブラ オブ ソウル)」

過去のソウルキャリバー作品にも、対戦以外の遊び方が出来る独特なモードが実装されてました。

今作その1つが「MISSION:Libra of Soul(ミッション:リブラ オブ ソウル)」モード。

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最初に自分の分身である主人公キャラを作成して、世界各地を旅して様々条件の中でCPUと戦うモードなのですが、これが以外に面白く黙々とやってしまうモード。

メインのあらすじをただ追っかけるのもありですが、旅の途中でサブイベントをこなしてレベルを上げて、強い装備を入手、食事の効果を利用して攻略が困難な相手の挑むなど、RPG的な要素これが中々おもしろい。

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入手した装備の空きスロットに、鍛冶屋を利用し特殊効果を付与して戦えば圧倒的不利な状況を覆す事も可能。お目当てのスタイルの装備はランダムなので申し訳程度ですがハクスラっぽい要素も個人的は好き。

それでもクリアが困難な条件で戦わないといけない場合、傭兵(CPU)を雇うシステムがあります。格ゲー苦手な人向けの対策として取り入れた要素なのかも知れませんが、傭兵は完全CPUの操作頼みなので勝つも負ける運要素が絡みます。

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この辺りは少しもったいないと思った所。この傭兵システム、他のプレイヤーさん(オンライン上に公開したキャラクター)の傭兵も借りる事も可能なのですが

ただCPUを借りるのだけでは無く、ネットワークを通じて救援要請的なシステムで、他のプレイヤーが困難なミッション時に実際に他プレイヤーが駆けつけ操作して戦って、活躍の内容と結果によっては報酬を貰えるなどの要素があったりしたら、もっと盛り上がったかもなんて思いました。

そしてもう1つこのモードで驚いたのは、最初はただのおまけ程度かと思ったのですが、かなりしっかりと作ってるシナリオの内容です。

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会話の内容がかなり凝っており、キャリバー内のメインキャラクター達もしっかり内容に絡んでくる内容なので、読み応えもあり、しっかりと内容を把握するだけでもボリュームが十分あります。

もちろん会話の中に選択肢もあり、選択肢の内容によっては自分の魂の天秤がどちらに傾くかで、先程に書いた武器の適正効果などにも大きく関わりますし、どちらかに傾いた状態で最後までクリアした時のエンディングの内容も変わるので、この辺りも評価がかなり高いです。

格ゲーだからといって侮るなかれ「STORY:Soul Chronicle(ストーリー:ソウル クロニクル)」

格ゲーを普段やらない友人いわく、格ゲー=対戦のイメージが強すぎてストーリーとか内容なんて無いようなもんでしょ?と思ってる人が結構いるんじゃないかなって思うんです。

しかし、どの格ゲーも世界観や設定・キャラクターの背景ってかなり練られてます。もちろん、このソウルシリーズもその中の1つです。

格ゲーは苦手だけどお話や内容には興味あるって人にはうってつけなのが、今作のストーリーモード。合間に対戦を挟みながらも、内容はとても把握しやすく、キャラクターの一人ひとりにしっかりと焦点を当てた内容で描かれてます。

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格ゲーはただの対戦ツールとして思われがちですが、魅力的なキャラクターが沢山いるのでキャラゲーとして楽しんでも十分。総勢20名(DLCなどは除く)のストーリーを全部を追いかけるだけでも結構な内容。

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このモードでまずは操作キャラを一通り触ってみて、自分に合うお気に入りのキャラクターを探すのもありかも。体感ですがCPUも強くはないので適当な操作でも難なくクリアできるレベル。

ソウルシリーズも歴史はかなり長いので、更に追っかけて理解を深めていくと尚良しといった所でしょうか。

そんな人の為に「ミュージアム」モードなんてものがこのゲームにはあって、ゲーム内の溜まったソウルポイントでもっと細かな設定・歴史やら画像やらで時間を潰す事が出来ます。

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自分は初期のソウルエッジから遊んでたプレイヤーだったので懐かしい絵や資料を見て思い出に浸ってました・・・w。

ただギャラリー項目のミュージアムのポイントはもっと低くても良かったと思う。高すぎるw

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もはやこれが目的「CREATION(クリエイション)」

うろ覚えですが、確かキャリバー3から始まったクリエイションモード

今作にも実装しており、もうひたすらに自分のお気に入りのキャラクターを作る事に夢中にw

何かの有名キャラクターに似せてひたすら作るのも良し!厨二病を全開で作るのも良し!ひたすらにこだわりを追求してしまうこのモードが、もはやキャリバーの売りの1つとなってるかも知れません。

ただ残念なのが、細かな編集や装備や装飾などの少なさ

実際、Ⅳの時からそんなに増えた感じがしないというかなんというか、どうせなら顔のパーツなど装備をもっと細かくいじれたり、バリエーション豊富さがあって欲しかったのが本音。

それでも色々とキャラクターを作れるので、オンライン対戦のカジュアルマッチなどでは、自分のクリエイションキャラクターを対戦そっちのけで見せ合う人達で賑わってる事もあって、クリエイション目的でも遊べますね。

www.gorakuseikatsu.com

そんな自分は、今作では参戦せず過去作で登場した。お気に入りのキャラクターの1人「カサンドラ」ちゃんを作ってしまう始末・・・かなしい。

単純に格ゲーとして楽しい

キャリバーは3D格ゲーの中でもかなり敷居が低い方だと思います。もちろん極めるとなると、それ相応の努力とセンスが必要となりますが、実際にプレイしてみるとコンボや技の繋がりも大事なのですが、立ち回り中心で試合が運ぶ事が多く、その為の要素もかなり多く読み合いが非常に楽しい

新要素「リバーサルエッジ」と「ソウルチャージの開放」が個人的に凄く良い

まず新要素の1つリバーサルエッジソウルチャージの開放がかなりおもしろい!

このリバーサルエッジ発動すると、一旦仕切り直しの状態に移行して、その後にコマンドを入力して有利や不利な状況にもつれ込む訳ですが、この読み合いが単純ながら難しい!

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この読み合いに勝つと一気に相手を切り崩せたり、ソウルチャージのゲージが溜まって更に逆転のチャンスも広がるといった。試合の展開を大きく変えられる要素でこれが本当によく出来てる。

ソウルチャージは元々あった要素ですが、今作からクリティカルエッジの使用以外にも、溜まったゲージを開放する事によって、通常技から派生で強力な専用技が発動でき、この2つの使い分けも勝利を大きく分ける要素。

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元々キャリバーは、このリバーサルエッジ以外にも単純な上段・中段・下段・投げ・特殊攻撃の他、横切り・縦斬り・蹴りの使い分けに、ガードインパクトでの切り返し、クリティカルエッジの大技などで色々遊べる要素があった中、このリバーサルエッジとソウルチャージ開放の新要素がすんなりと馴染んでます。

そのおかげで、攻撃後の隙を読みリバーサルエッジを挟んで逆転を狙うか、はたまたガードインパクトで崩してコンボとクリティカルエッジを叩き込むか、溜まったソウルチャージを開放して専用技を繋いで押し切るかと、読み合いが本当に熱い!

しかもキャリバーのもう1つの良い所で操作が簡単な所。よく格ゲーをやるにはアケコン(アーケードコントローラー)が必須みたいな印象がありますが、キャリバーはPAD(パッド)でも簡単で十分な操作が出来るので格ゲー初心者には本当にオススメ

ゲスト参戦枠「ゲラルト」さんが思ってたよりゲラルトさんをしてた!

ソウルキャリバーシリーズで密かな楽しみがゲスト参戦枠

ソウルキャリバー2からは、PS2版から鉄拳の「三島 平八」、GC版からはゼルダの伝説「リンク」、XBOXからはアメコミ界から「スポーン」

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ソウルキャリバー4からは、スターウォーズから「ダースベイダー」「ヨーダ」「アプレンティス」の三名。

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ソウルキャリバー5からは、アサシンクリード「エツィオ」が参戦。

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そして今作だれが来るんだ?なんて思ってたら、まさかのウィッチャーシリーズから「ゲラルト」さんが参戦っていうサプライズ!

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これには正直、驚きと嬉しいの一言!

自分は、ウィッチャー3をプレイして知った口の人間なのですが、ウィッチャー3にどっぷりハマって、PSのプラチナトロフィーを獲得してからも遊んだりしてたほど熱中した傑作!だと今でも思っています。

しかもキャリバーは、このゲラルトさんのクオリティを下げる事なく、ちゃんとゲラルトさんを再現してくれていました。

知らない方に簡単な説明をすると、2本の剣を携えた渋く屈強な戦士に見えますが、魔法の達人でもあり女性の扱いにも長けたイケてるおじさん。要はイケオジです。

特に今作のキャリバー6で良かった部分が、5つの印(魔法)を使った演出と攻撃の再現。そしてケィア・モルヘンのステージ本編の戦闘BGMが流れて最高にテンションが上がる!

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参照元:The Witcher 3: Wild Hunt OST - Hunt Or Be Hunted [HQ] [Extended] - YouTube

そんなゲラルトさんにもキャリバーの世界に紛れ込んでしまった理由を、ちゃんとしたストーリーを展開してくれてました。まぁ案の定、魔女絡みの問題って所が本編を彷彿とさせてニヤリとしてしまった所ではありますw

余談ですが、PS4を所持していてまだ未プレイの方で、どっぷり何かオープンワールドのゲームを遊びたいなら是非、遊んで欲しい作品。

まとめ

今作は過去作に比べても全然見劣りしないクオリティの作品だと自分は思います。向上した映像と格ゲーとしての内容、その他のモードのボリュームもしっかりあって長く遊べる感じです。

少し話はズレますが、今作の格ゲーの対戦の部分に興味を持った方に伝えたい事。これはどの対戦ゲームにも言える当たり前の事なのですが。

今作から初めて、キャリバーまたは格ゲーに参戦してみたい新規の人は早めにプレイ欲しいです。対戦ですが新作が出て間もない時は、自分と同じ新規の初心者くらいのレベルの人ともマッチングしたりするので、勝ったり負けたりが出来ます。

ただ、対戦ゲームの宿命ともいうべきか、作品の時間が経つに連れてプレイヤー人口の減少と共にマッチングがし辛くなり、出会うのも猛者ばかり、いざプレイして何もできなさ過ぎる環境が1番大変で辛いでしょう。

格ゲーは自分と同じ位のレベル人と一緒にスタートして、あれこれや研究して、追い抜いたり追い抜かれたりしていく時期が1番楽しかったりします。

何度も言ってますが、格ゲーが苦手な人でも十分に遊べるゲームなので、格ゲー=難しいだけで敬遠してプレイしないには少しもったいない作品です。オススメ!

【イマイチな部分】
・カジュアルマッチでの不便な部分が目立つ(若干マッチングも気になった)
・クリエイション要素をもっと充実させて欲しかった
・ミッション:リブラ オブ ソウルは、良い部分もあるがもっと煮詰めて欲しかった

【オススメな部分】
・格ゲー初心者にも意識した作りをしている
・対戦ツール以外のでもちゃんと面白さがある
・リバーサルエッジ、ソウルチャージなど新要素で、対戦の駆け引きが更に熱い